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CINEBENCH R15を参考にした、デスクトップPC CPUの選び方 (Intel, AMD) 2018年1月版

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2018年1月2日時点での価格コム CPU売れ筋ランキングの1~20位までを、「価格コム最安値」、compare CPU at cpu-monkeyに記載されている「Cinebench R15 (Single-Core)」、「Cinebench R15 (Multi-Core)」、「Cinebench R15 (Multi-Core) 1cbあたりの価格」を表にしてみました。

ランキング CPU名 価格コム最安値 Single-Core Multi-Core 価格/Multi
1 インテル Core i5 8400 \23480 169cb 954cb \25
2 インテル Core i7 8700K \42000 208cb 1447cb \29
3 インテル Core i7 8700 \39980 203cb 1434cb \27
4 インテル Pentium Dual-Core G4560 \7128 151cb 382cb \19
5 AMD Ryzen 7 1700 \34223 151cb 1403cb \24
6 インテル Core i7 7700K \36660 200cb 995cb \36
7 AMD Ryzen 5 1600X ¥24980 151cb 1126cb \22
8 インテル Core i3 8100 ¥14216 154cb 616cb \23
9 インテル Core i5 8600K ¥32778 183cb 1040cb \31
10 インテル Core i7 7700 ¥34189 186cb 901cb \38
11 AMD Ryzen 5 1600 ¥23880 147cb 1094cb \22
12 インテル Celeron Dual-Core G3900 ¥4370 119cb 213cb \21
13 インテル Core i5 7500 ¥22449 162cb 617cb \36
14 AMD Ryzen 7 1700X ¥36980 155cb 1532cb \24
15 インテル Celeron Dual-Core G3930 ¥4598 123cb 220cb \21
16 インテル Pentium Dual-Core G4600 \9545 155cb 392cb \24
17 AMD Ryzen 7 1800X \47868 163cb 1617cb \30
18 AMD A12-9800E \11990 - - -
19 AMD Ryzen 3 1300X \14280 146cb 553cb \26
20 AMD A10-9700E \9720 - -

-

 

■シングルスレッド性能

Single-Core値が高い順に、Core i7 8700K(208), Core i7 8700(203), Core i7 7700K(200), Core i7 7700(186), Core i5 8600K(183)でIntel CPUが圧倒しています。

 

■マルチコア性能

Multi-Coreだと、AMD Ryzen 7 1800X(1617), AMD Ryzen 7 1700X(1532), Core i7 8700K(1447), Core i7 8700(1434), Ryzen 7 1700(1403)となり、AMD Ryzen7の物理8コアが効いていると感じます。

 

■総合性能

 文句無く、Core i7 8700K、Core i7 8700ですね。予算さえ許せば、これらのCPUを選びたいところです。

 

■コストパフォーマンス

コストパフォーマンスでは、1cbあたり\19の「Pentium Dual-Core G4560」が圧倒的な首位でした。Multi-Core性能は気にせず、なによりもコスパ重視の方はPentium Dual-Core G4560を選ぶのが良いですね。Kaby Lake世代ですので、マザーボードが低価格品からハイエンドまで出揃ってるのも利点のように思います。

 

トータル性能が低いIntel Cereron, Pentiumを除外すると、1cbあたりの価格が安い順(\25/cb以下が目安)に、AMD Ryzen 5 1600(\22/cb)、1600X(\22/cb)、Core i3 8100(\23/cb)、Ryzen 7 1700(\24/cb)、1700X(\24/cb)、Core i5 8400(\25/cb)の順番になります。
Intel旧世代(第7世代 Kaby Lake)のコスパが悪いのが結構目立ちますが、マザーボードは出揃っていますので、安いマザーとの組み合わせや、既にマザーを持っている場合に限りKaby Lake Core i7 7700K等はアリかなという感じでしょうか。

 

コストパフォーマンスではAMDが圧倒的だろうと予想していたのですが、第8世代のIntel CPUもなかなかのものです。CPU内蔵グラフィック(iGPU)があるのも良いですね。
注)Ryzenには、CPU内蔵グラフィック(iGPU)はありませんので別途ビデオカードが必要になります。

 

Core i5 8400になると、旧世代のCore i7 7700Kとほぼ同等のMulti-Core性能(約1000cb)になっています。価格と性能のバランスが取れており、売れ筋ランキング1位なのも納得です。
現時点での難点は、品薄のため入手難であることと、リリースされているチップセットがZ370のみのため、対応マザーボードが高価であるところでしょうか。Core i5 8400, Core i3 8100を狙うなら、もう少し待って廉価なチップセット(H370, B360等)搭載マザーが出揃ってから購入を考えた方が良いように思います。

 

■まとめ

現時点で私がCPUを選ぶとしたら、コストパフォーマンスとTDP(静音PC用途)を考えつつ、
メインPCであれば、AMD Ryzen 7 1700, Intel Core i5 8400, AMD Ryzen 5 1600
サブPCや、仮想PCや動画のエンコードなどマルチスレッドを使う重い処理を行わない用途であれば、価格を重視してPentium Dual-Core G4560, Core i3 8100にすると思います。


以上、デスクトップPCのCPU選びにて参考にしていただけると幸いです。

 

2018-05-12追記

2018年5月版を掲載しました。以下からどうぞ。

famd.hatenablog.com