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エレコム Android対応USB DAC EHP-AHR192シリーズ EHP-AHR192GD レビュー

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製品紹介

EHP-AHR192シリーズは、USB OTG対応のスマホなどからハイレゾ音源を再生できるヘッドホンアンプ内蔵DACです。

EHP-AHR192シリーズは、2色展開でEHP-AHR192SV(シルバー)、EHP-AHR192GD(ゴールド)があります。
また、ハイレゾ対応イヤホン付きの、EHP-CHR192SV(シルバー)、EHP-CHR192GD(ゴールド)があります。

 

ハイレゾ DAC for Android EHP-AHR192シリーズの詳細は以下のページを参照ください。

(シルバー) ハイレゾ DAC for Android - EHP-AHR192SV

(ゴールド) ハイレゾ DAC for Android - EHP-AHR192GD

 

一部、抜粋。

  • 量子化ビット数:24bit
  • サンプリングレート:192kHz
  • 再生周波数帯域:5Hz〜96kHz
  • 接続端子入力:microUSB B端子×1
  • 出力:Φ3.5mm ステレオミニジャック×1
  • サイズ:W36×H45×D11.4㎜(本体のみ)
  • 重量:約40g(本体のみ)

DACには音質に定評ある旭化成エレクトロニクス社の「AK4430ET」を採用しています。
USBコントローラーにはSAVITECH社製のBRAVO-HD SA9123(USB Audio Class 2.0)を使用している模様です。

 

非公式ではありますが、USB変換アダプタ microBメス-Aオスでコネクタを変換することにより、WindowsなどのパソコンでもUSB Audio Class 2.0対応のヘッドホンアンプ内蔵USB DACとして動作するとの情報があります。

 

現時点(2018-02-04)、ハイレゾ対応USB DAC(24bit/192kHz)としては2000円以下と破格のお値段だったので、より安かったゴールドのEHP-AHR192GDを試しに買ってみました。

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Android端末での使用

当方所有の、Xperia Z3 Compact SO-02G(Android 6.0.1)、Huawei dtab Compact d-01J docomo(Android 6.0)環境で、ともに動作する事を確認しました。

Onkyo HF Playerにて、192kHz対応であることを確認しています。

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  • 肝心の音質ですが、Z3 Compact SO-02G、dtab Compact d-01Jのヘッドホン出力よりも解像度、力感が増しています。ユーザーによってはこれだけでも購入の価値は有りかと思います。
  • 残念な点としては、高感度イヤホン使用時に、サーっという残留ノイズが乗ります。あとボリュームの段階が粗いので、気になる方は要注意です。バッテリーの消費が結構あるのも気に留めておいた方が良いと思います。
  • Onkyo HF Playerなど、独自のUSB Driverを使用しているものの場合、EHP-AHR192の初期ボリューム値は最大(MAX)ですので、耳を痛めないよう音量確認をしてからヘッドホンやイヤホンを装着することをお奨めします。

 

Windows 7での使用

Windows 7では、別途ドライバをインストールする事により、ヘッドホンアンプ内蔵USB DACとして動作します。ドライバは以下のものが使えます。

http://www.drivers-download.com/en/downloadlist.php?id=311

ファイル名は、SA9226.zip で、Driver Version 2.5.0 です。

 

ただし、Savitech ドライバパッケージ version 2.8.0.3 より前のバージョンには、

■Savitech製USBオーディオドライバに、ルートCA証明書を導入される脆弱性JVN

https://scan.netsecurity.ne.jp/article/2017/11/07/40325.html

の問題がありますので、要注意です。筆者は本製品のWindows 7環境での使用は推奨しません。

 

ドライバインストール後の、[コントロールパネル]→[サウンド]

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[ヘッドホンのプロパティ]→[レベル]タブの「メイン音量」が100(最大)になっています。

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[ヘッドホンのプロパティ]→[詳細]タブで、「2チャネル、24ビット、192000Hz (スタジオの音質)」に設定。

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「音量」が100(最大)になっているので、とりあえず最初は0にしておく。

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foobar2000で、wasapi出力にて音楽を再生してみましたが、曲選択時に「playback error」が出たりしました。
イマイチ挙動が不安定で、その度にEHP-AHR192GDを抜き差ししてリセットを行う必要があります。

 

次に、ASIO出力(BRAVO-HD)を試してみたら、foobar2000の動作は安定しました。

ちなみに、EHP-AHR192GD本体のボリュームボタン(上 下キー)を操作してみましたが、ボリュームは50段階でした。マウスでミキサーを音量操作するとプチフリーズすることがありました。
ボリュームの段階が粗く、私の手持ちのイヤホン、ヘッドホンでは音量が大きすぎるので、EHP-AHR192GD(本体ボリューム最大)を「3.5mmステレオミニ→RCA変換ケーブル」で自作ヘッドホンアンプへ接続して純粋にUSB DACとして利用すると、良い感じで使えました。

 

Windows 10での使用

Windows 10 Ver.1703 Creators Update以降では、USB Audio Class 2.0にOS標準で対応していますので、別途ドライバのインストールは不要です。

 

[コントロールパネル]→[サウンド]

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[ヘッドホンのプロパティ]→[レベル]タブの「メイン音量」が100(最大)になっています。

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[ヘッドホンのプロパティ]→[詳細]タブで、「2チャネル、24ビット、192000Hz (スタジオの音質)」に設定。

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ボリュームミキサー

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Windows 10環境では、やはりOS標準ドライバだけあってwasapi出力での再生が安定しています。
ボリュームボタン(上 下キー)を操作してみましたが、Windows 7環境と同様ボリュームは50段階でした。
何故かマウスでミキサーの音量操作をすると時々爆音が出たりします。
音量調整に難があるのは相変わらずなので、別途アンプなどを用意して単体のUSB DACとして使うのが最良のように思います。

 

まとめ

EHP-AHR192シリーズは、現時点でコストパフォーマンス最高の24bit/192kHz対応USB DACだと思います。
難点もいくつか述べましたが、「DAC」という言葉に反応してしまう方は1台は所有しておいて良いでしょう。

 

以上、参考にしていただけると幸いです。