2018年5月1日時点での価格コム CPU売れ筋ランキングの1~20位までを、「価格コム最安値」、compare CPU at cpu-monkey https://www.cpu-monkey.com/en/ に記載されている「Cinebench R15 (Single-Core)」、「Cinebench R15 (Multi-Core)」と「Cinebench R15 (Multi-Core) 1cbあたりの価格」を表にしてみました。
ランキング | CPU名 | 価格コム最安値 | Single-Core | Multi-Core | 価格/Multi |
1 | AMD Ryzen 7 2700X | \39900 | 177cb | 1817cb | \22 |
2 | インテル Core i7 8700K | \39489 | 208cb | 1447cb | \27 |
3 | インテル Core i5 8400 | \20185 | 169cb | 954cb | \21 |
4 | AMD Ryzen 5 2400G | \18400 | 156cb | 826cb | \22 |
5 | インテル Core i7 8700 | \33375 | 203cb | 1434cb | \23 |
6 | AMD Ryzen 7 1700 | \28102 | 151cb | 1403cb | \20 |
7 | AMD Ryzen 5 1600 | ¥18280 | 147cb | 1094cb | \17 |
8 | AMD Ryzen 5 2600 | ¥23990 | 164cb | 1310cb | \18 |
9 | インテル Core i3 8100 | ¥13475 | 154cb | 616cb | \22 |
10 | AMD Ryzen 3 2200G | ¥11914 | 142cb | 576cb | \21 |
11 | AMD Ryzen 5 2600X | ¥27201 | 176cb | 1380cb | \20 |
12 | インテル Pentium Dual-Core G4560 | ¥6168 | 151cb | 382cb | \16 |
13 | インテル Pentium Gold G5400 | ¥7537 | 159cb | 403cb | \19 |
14 | インテル Core i5 8500 | ¥23537 | 174cb | 934cb | \25 |
15 | インテル Core i7 7700K | ¥36549 | 200cb | 995cb | \37 |
16 | AMD Ryzen 7 2700 | \37980 | 164cb | 1529cb | \25 |
17 | インテル Core i5 8600 | \25697 | 178cb | 959cb | \27 |
18 | インテル Core i9 7900X | \99500 | 188cb | 2194cb | \45 |
19 | インテル Core i7 7700 | \34772 | 186cb | 901cb | \39 |
19 | AMD Ryzen Threadripper 1950X | \113969 | 168cb | 2986cb |
\38 |
シングルスレッド性能
Single-Core値が高い順に、Core i7 8700K(208), Core i7 8700(203), Core i7 7700K(200), Core i9 7900X(188), Core i7 7700(186)でIntel CPUが圧倒しています。
マルチコア性能
Multi-Coreだと、AMD Ryzen Threadripper 1950X(2986), インテル Core i9 7900X(2194cb), AMD Ryzen 7 2700X(1817), Ryzen 7 2700(1529), Core i7 8700K(1447), Core i7 8700(1434)となり、AMD Ryzenの物理コア数が効いていると感じます。
総合性能
メインストリーム帯では、AMD Ryzen 7 2700X, Core i7 8700K、Core i7 8700ですね。予算さえ許せば、これらのCPUを選びたいところです。Ryzen第一世代ではシングルスレッド性能に弱さを感じましたが、Ryzen第二世代ではかなり改善されてますので、Ryzen 7 2700Xが売れ筋ランキング一位なのも納得出来ます。
コストパフォーマンス
コストパフォーマンスでは、1cbあたり\16の「Pentium Dual-Core G4560」が圧倒的な首位でした。Multi-Core性能は気にせず、なによりもコスパ重視の方はPentium Dual-Core G4560を選ぶのが良いですね。Kaby Lake世代ですので、マザーボードが低価格品からハイエンドまで出揃ってるのも利点のように思います。
トータル性能が低いIntel Pentiumを除外すると、1cbあたりの価格が安い順(\22/cb以下を目安)に、AMD Ryzen 5 1600(\17/cb)、Ryzen 5 2600(\18/cb)、Ryzen 5 2600X(\20/cb)、Ryzen 7 1700(\20/cb)、Core i5 8400(\21/cb)、AMD Ryzen 3 2200G(\21/cb)、Core i3 8100(\22/cb)、Ryzen 7 2700X(\22/cb)、AMD Ryzen 5 2400G(\22/cb)の順番になります。
コストパフォーマンスではAMDが圧倒的ですね。
特に、AMD Ryzen 3 2200G、Ryzen 5 2400GはiGPUにRadeon VegaアーキテクチャーのGPUを採用している上にCPUとしてもそれなりの実力がありますので、お買い得なCPUに仕上がっているように思います。
まとめ
現時点で私がCPUを選ぶとしたら、コストパフォーマンスと取り扱いやすさを考えつつ、メインPCであれば、AMD Ryzen 5 2600X, AMD Ryzen 5 2600, Intel Core i5 8400を選びます。特にRyzen 5 2600Xはマルチコア性能で物理8コアのRyzen 7 1700に迫る性能なので、かなりお奨めかと思います。
あとは、来年発売予定のAMD Zen2(Ryzen 3000シリーズ)までの繋ぎとして、現時点で処分価格になっているAMD Ryzen 5 1600を選択するのもアリかもしれません。
サブPCや、仮想PCや動画のエンコードなどマルチスレッドを使う重い処理を行わない用途であれば、価格を最重視してPentium Dual-Core G4560, Core i3 8100, AMD Ryzen 3 2200Gにすると思います。
以上、デスクトップPCのCPU選びにて参考にしていただけると幸いです。