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AMD Ryzen 3000シリーズ(Zen2)へ移行する Ryzen 5 3600 + ASUS PRIME X470-PRO

AMD CPU Ryzen 5 3600を購入

 

先日の記事

AMD Ryzen 3000シリーズ(Zen2)へ移行する準備をする Ryzen 3 2200G + ASUS PRIME X470-PRO

famd.hatenablog.com

で、Ryzen 3000シリーズ(Zen2)へ移行する準備が整っていたので、発売日の7月7日夜にAmazonにてRyzen 5 3600(6コア/12スレッド)を購入しました。

 

Ryzen 7 3700X(8コア/16スレッド)も気にはなっていたのですが、1コアあたり約4000円というコストパフォーマンスの高さを重視してZen2アーキテクチャ採用CPUでは最安のRyzen 5 3600を選びました。

 

ちなみに、私が新型CPUを発売日に買うというのは実に10年ぶりで、2009年1月発売のAMD Phenom II X4 940 Black Edition以来です。

 

写真で見るRyzen 5 3600

 

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パッケージ裏面、「ZEN 2 ARCHITECTURE」の文字が目立っています。

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付属CPUクーラーは、「Wraith Stealth」TDP65W用です。

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マザーボード ASUS PRIME X470-PROへ取り付け中。

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PC構成

OS:Windows 10 Pro 64bit 1903
CPU:AMD Ryzen 5 3600
CPUクーラー:サイズ 無限五 リビジョンB + Noctua NF-S12A PWM
マザーボードASUS PRIME X470-PRO
メモリ:SanMax SMD4-U16G48M-24R-D DDR4-2400 8GBx2
ビデオカード:SAPPHIRE PULSE RADEON RX 560 4G GDDR5
SSDSAMSUNG MZVPV256HEGL(SM961 256GB)
SSDSAMSUNG SSD 860 EVO 1TB MZ-76E1T0B/EC
SSDSAMSUNG SSD 750 EVO 500GB MZ-750500B/IT
SSDSanDisk SSD Extreme PRO 480GB(SDSSDXPS-480G-J25)
SSDSanDisk SSD Extreme PRO 480GB(SDSSDXPS-480G-J25)
電源ユニット:Corsair RM550x CP-9020090-JP
PCケース:Lancool PC-K9X
吸気ファン:Noctua NF-S12B redux-700
排気ファン:Noctua NF-S12A ULN

 

各種ベンチマーク

Cinebench R15 (CPU:1596 cb, Single Core:195 cb)
以前、メインPCに使用していたCore i7 6700では、CPU:817 cb, Single Core:161 cbでしたので、マルチスレッドで1.95倍、シングルスレッドで1.21倍高速な結果となりました。

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Cinebench R20 (CPU:3614 pts, Single Core:482 pts)

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CrystalMark 2004R7 (ALU:204811, FPU 128130)
Core i7 6700では、ALU:109446, FPU:92815でしたので、ALUは1.87倍、FPUは1.38倍高速です。

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Geekbench 4 (Single-Core Score 5266, Multi-Core Score 27321)

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消費電力測定

今回は、システム全体の消費電力をサンワサプライ ワットモニターTAP-TST8使って測定しました。

  • アイドル時:47W
  • Prime95実行時:113W
  • OCCT:CPU実行時:125W

アイドル時は47Wとやや高めの印象です。まぁ、50W以下ですので良しとします。
Prime95やOCCT:CPU実行時はかなり低いです。TDP65Wだけのことはあります。
ちなみに、Prime95やOCCT:CPU実行時のCPUクロックは約4.1GHzで、全コアブーストされていました。

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現状の問題点

1.特に負荷がかかっていない場合でも、1.4V以上の電圧でブーストしまくるので、CPUが割と熱い状態です。Webブラウザを軽く使用する程度でもCPU温度が一時的に50℃突破。当然、CPUクーラーのファンも結構な勢いで回ります。静音PC派にはひと工夫が必要です。

対策として、CPUクーラー無限五のファンを静音かつ風量で定評のあるNoctua NF-S12A PWMに交換しました。また、PRIME X470-PROのファンコントロール機能で、CPU温度60℃まではファン回転数を30%固定(約400rpm)に設定してPCを使っています。


2. メモリ電圧が1.2Vに固定されるバグが有ります。
1.35V指定のオーバークロックメモリが全滅状態です。OCメモリだとSPD値がDDR4-2133 1.2Vなので、それで起動して、Ryzen Masterを使用してメモリをオーバークロックする手段しかありません。

私の場合、使用しているメモリが、DDR4-2400、1.2Vのメモリですので、問題は生じていません。
改善されたBIOSが出てきてから、メモリをアップグレードしようと考えています。


3. スリープ復帰に失敗する。
Ryzen 5 3600+PRIME X470-PRO(BIOSバージョン:5007)では見事にスリープ復帰に失敗します。

ASUSのX570搭載マザーでもスリープ復帰に失敗する事例があり、BIOSアップデートで改善しているようですので、ここはPRIME X470-PROのBIOS更新待ちです。それまではスリープしないでPCを運用します。

 

2019-08-04追記

2019-07-31付けPRIME X470-PROのBIOS:5204(AGESA 1.0.0.3AB)にて、スリープ復帰の失敗が無くなりました。今のところスリープ復帰に関して全く問題無く動作しています。

 

まとめ

今回、AMD CPU Ryzen 5 3600でPCを組んでみましたが、非常に高速で満足しています。
IPC 15%アップがかなり効いており、ちょっとした操作にもレスポンスの良さを感じます。

AMD Ryzen 3000シリーズ(Zen2) CPUの出来と比較して、各社マザー、対応BIOSの完成度がまだまだな点はあるかもしれませんが、とりあえず今年の目玉CPUだと思います。

今年、デスクトップPCを考えるのであれば、まず最初にAMD Ryzen 3000シリーズを検討してみるのも良いですね。

 

以上、参考にしていただけると幸いです。

 

 

Noctua - NF-S12A PWM対応 ファン

Noctua - NF-S12A PWM対応 ファン

 

ツクモ:Ryzen 5 3600 With Wraith Stealth cooler